言うほど高くはない介護業界の離職率
介護の世界は離職率が高いといわれていますが、果たして本当にそうなのでしょうか。
仕事を探している人の中には、介護業界は離職率が高すぎるので心理的に挑戦しにくいと考えている人もいるでしょう。
しかし、実際にデータをチェックしてみると、他の業界に比べて特別に高いということもないのです。
ですから、もしもそれを問題として挑戦できていないなら、ただの勘違いによって候補から外しているということになります。
これは大きな問題なのではないでしょうか。
厚生労働省が各職業の離職率をデータとしてまとめて公表していますから、最低限それはチェックしておきましょう。
介護の世界では、およそ15%前後の人が一年の間に辞めていくと出ていますが、これは他の業界と比べてそう高い数字ではないのです。
最も高いのは、「宿泊業・飲食サービス業」です。
これらは25%以上という高い数字になっています。
また、生活関連サービス業や娯楽業も高く、20%以上なのが普通です。
つまり、一般的な仕事に比べても、介護の世界で仕事を辞める人はそう多くはないという結論が出せます。
確かに、非正規雇用でなおかつ小規模な施設で働いている人の定着率は低いです。
しかし、きちんと正社員雇用をされている介護職の人や、大規模な施設で働いている人は、割と高い定着率になっているのです。
イメージや噂だけに流されず、最低限公表されている各種データはチェックした上で判断を下す必要があります。